2010年5月4日

登る登るツレス山 9/11@ドブロブニク4日目

今日はドブロブニクを見る為に、街の裏側にそびえるツレス山に登ることにしました。
登り口は少しわかりづらいですが、何とか登り始めます。道は延々つづら折りで頂上に向かっているんです。。。しかし暑い。
最初はこんな風に余裕をかましていましたが、、、次第にしんどくなってきます。
更には十字架があっちこっちに立っています。これはクロアチア紛争の際に戦死した人のお墓だそうです。ツレス山の頂上は要塞になっていて、ここからセルビア軍が街に向けてぼんぼん大砲を撃ちおろしたんです。
戦争はやだね。どっちが悪いとかじゃなくて、戦争はやだ。戦争になったら世界遺産も関係なく破壊するんだろうな。

ちょっと暗い気分でなおも登り続けてついにツレス山の頂上へ。休憩も挟んで1時間半ぐらい。頂上から見た内陸部はボスニアです。あの激しい内戦が続いたボスニア。見渡す限り乾いた貧しそうな土地です。正直、スプリットやドブロブニク辺りもあんまり豊かな土地とは言えないですが、海があります。ボスニアには海もほとんどない。貧しいんだろうな。貧しいから戦争も起きるんだろうし。

要塞の中には簡単な展示室があってクロアチア紛争中の記録や写真、実際に使っていた武器なんかが置かれています。まあ、基本的にクロアチア側から見た戦争の記録です。置かれていたノートには日本語で「世界遺産の街を破壊するセルビア人は許せない」とありました。そんな単純なものかな。

戦争になれば世界遺産だろうがなんだろうが生き残って勝つために壊すと思うけどな。戦争自体を許しちゃいけないんです。

屋上からはドブロブニクの街とアドリア海が見渡せます。
戦争中、兵士は同じ風景を見ていたんでしょうか。今、日本からやってきた僕らは「美しい」と感じますが、戦争中の兵士はこの風景を見てどんなふうに感じたんでしょうか。
戦争をしたことがない僕にはわかりません。

ちょっと暗い気持ちで山を下りていくと、ロープウェイの支柱がありました。
戦争前はロープウェイで山頂まで登れたそうです。
何年後かわかりませんが、またドブロブニクに戻ってくる頃にはこのロープウェイが動いているといいな。

ツレス山を下りて、旧市街地を目指してぶらぶら歩いてみます。
小さい路地や抜け道を通り抜けて、迷いながら歩くと楽しいです。
クロアチアのそこかしこで見かけるこのマーク。ドブロブニクの街にもそこらじゅうにあります。
SOBEは一般家庭の部屋を貸し出している民宿。この他にAPARTMANという表示もあります。ちゃんとした定義はわかりませんが、どうもSOBEはキッチン無の部屋、APARTMANはキッチン付きという感じで別れているようです。
その時泊まれるかどうかは、家の人(大体おばちゃん)に聞いてみないとわかりません。
料金もあまり吹っかけられることはないし、長い期間滞在する場合は割引してくれることもあるんです。

今日はドブロブニク最後の夜です。ちょっと豪華に食事をすることになりました。
生ハム&チーズ&サラダの盛り合わせにワインを飲んじゃいます。しかし、クロアチアの生ハムは美味。外れがない!
シーフードもたっぷり。ムール貝や魚だけじゃなくて、イカ・タコも食べられるのが嬉しい。
料金はこれで245クーナ(4,900円)
でも、これだけじゃちょっと足りません。僕らは食いしん坊なんです。

で、夜も更けてきていい感じのドブロブニクの街を美味しいシーフードレストラン(2軒目)を探しにうろうろ。
バカンス客が溢れていていい感じです。バカンスなんでみんなリラックスしてうきうき気分なんです。
見つけた2軒目のレストランでは生カキに挑戦。
レモンをキュッと絞って頂いちゃいます。美味いに決まってるんです。
ワインにイワシ、ムール貝のリゾットと2軒目なのに食べまくり。山登りの運動で食欲が止まらないんです。

シーフードを食べていると、ドブロブニクたくさんいるネコもやってきます。テーブルの足元にやってきてお魚をねだってきます。僕らは貝殻をあげるぐらいですが、ネコに魚のお頭をあげている人も。道理でネコが太るわけです。

これだけ食べて2軒目は176クローナ(3,500円)。生ガキを食べてこの値段はまあまあいいんじゃないかな??クロアチアも明日で最後だから奮発しちゃったんです。

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