2010年2月14日

冒険の果てに…Preslopダンス祭その2 8/16@Preslop→モイセイ

昨日からの続きです。

峠に立つ教会の周りにはたくさんの人が集まっています。なんだなんだって見てみるとどうやらお墓へ献花式をしているよう。サンタクロースみたいな司祭さんや政治家っぽい人、軍隊も来ています。
この司祭さんは偉い人らしい。みんな手を触れたり、キスしたりしています。本当にルーマニアの人は信仰が深いんです。
聖職者に比べてやっぱり政治家はちょっと悪いような顔つきです。政治家はどこの国でもおんなじような顔をしているんです。

で、祭りです。祭り!

ふと周りを見回すとこの峠には近隣のエリアからたくさんの人が集まってきています。
普通にTシャツ・ジーンズの人も多いのですが、フェスティバルに参加してダンスをする人たちは衣装が違います!それぞれの村の民俗衣装を着て盛り上がっています。
若い娘に負けず、おばちゃんも気合が入っています。
こんな麦わら帽(?)を頭に乗っけている男子も結構います。なんつっても彼らのベストはなかなか素敵です。寒い冬の間に暖炉に当たりながらおばあちゃんが作るのかな?
年寄りは遠くから見ていますが、若者は英語を勉強中らしく盛んに声をかけられ、写真をねだられます。しかし、ルーマニア人は男女を問わず顔が整っています。美男美女が多いんです。
朝からお茶しか飲んでない我々は腹ペコです。ところが屋台はまさに黒山の人だかり。ゆきはビール、けいじは食べ物と別れて買い物へ走ったものの、けいじの食べ物は購入に1時間ぐらいかかりました。

並んで順番を取り合う押し合いへし合いはインドで慣れたんですが、ルーマニア人は体格がいいので押し負けちゃいます。
このお祭りに外国人は少なく、特にアジア系は僕らだけ。つまり目立つんです。ガンガン目立っています。ただでさえルーマニアに入ってから目立っているのに、ここでは2度見、3度見は当たり前。写真をねだられたりもうインド状態。本当は早く屋台に並んで何か食べたいんですが、お願いされると弱いです。
民族衣装の一団もお昼休み。なんだか時代がわからなくなります。現代じゃないよ。
そして、いよいよお祭りが始まります。
"Hora La Prislop" プリスロープ・ダンスフェスティバルの始まりなんです。

真ん中にあるステージに次から次にこの辺の村のチームが出てきて、唄い踊ります!
おばちゃんが年季の入った渋い、いい歌を披露すれば
イケメン達が踊りまくり!
子供も負けずにかわいらしくペアになって踊っています。ちょいちょい間違えるのもご愛敬。
アジア系で珍しいのを武器に民族衣装の出演者と写真をかなり撮りました。
ゆきのお気に入りは↓ ルーマニアっぽい!
お祭りを十分に楽しんだ僕らは峠を降ります。が、まあ、歩いて帰れないんでヒッチハイクです。この頃になるともう基本的に移動は何とかなると思っています。無事にViseu de Susに帰る老夫婦に乗っけてもらいました。ルーマニアの人は本当に親切で、言葉も通じない僕らを昨日も今日も拾ってくれます。
感謝感謝。まだ、1週間もルーマニアにいないのにルーマニアが好きになります。

晩御飯はモイセイの宿で出してもらいます。

きのこのカツレツ&ケチャップソースは美味い。初めて食べる料理なんですが、きのこを揚げるなんて!
宿の1Fのレストランは村の若者が集まる店らしい。
20歳前後の若者がぶらぶらお酒飲んでる。なんだか田舎っぽくてよい。

そもそも、どうしてこんな辺鄙な田舎に来たかというと、シゲットの宿でPreslop Dance Festivalの貼り紙を見たんです。ちょっとマラムレシュにハマりつつあった僕らはもっとディープな世界に浸ってみたかったんです。でも、情報は貼り紙だけ。どうやっていくかもよくわからず。。。宿のおじさんに聞いただけでなんとかPreslop峠まで行けて、お祭りを楽しんで。素晴らしい。いい経験ですね~。

普段は安全第一でなんでも慎重にしている僕らですが、意外とやればいけるもんです。今日はガイドブックも持ってないのに、大移動とダンス祭と満足充実冒険の一日でした。

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