2009年7月23日

チベット4日目 胚片を食す 4/24 シガツェ→ギャンツェ

今日は2人とも元気です。
シガツェからギャンツェまでの移動はほんのちょっと。2-3時間でギャンツェに到着。
移動の最中はなんとこれまででは見られなかった畑や木がちょいちょい見えます。

ギャンツェ周辺は他のチベットの地域より緑が多いようです。
写真の通り木が見えます。ただ、平地には緑があるのに、遠くの山は全部岩山。
日本だと山は緑なので、全く逆です。いろんな山が世界にはあるもんです。チベットの自然は厳しく、日本は豊かです。

休憩中に道端で泊まってるとチベットの地元の人が通りかかりました。
前掛けをして、本当に日本人そっくりの顔をしています。中国人よりも似てる。
ニコニコして言葉はわからないなりに親切な感じです。

無事、ギャンツェの宿に到着。元気になった我々はちょっとはしゃいでいます。ギャンツェ自体はシガツェに比べて小さい街です。
シガツェはこれからチベット鉄道がラサから延長されてくる街らしく、市場なんかもありますが、ギャンツェは基本大きな通りが2本しかありません。

ホテル前の中華料理屋、その名も「美食城」にてお昼ごはん。
久しぶりのマーボー豆腐に包、白飯(!)。マーボーは辛い!
美食城の名に恥じない美味しさ。

これで18元(270円)
多分、中国はどこでもそうだけど、お茶が飲み放題なのはいいです。
高山病対策で1日4リットル、2人で8リットル飲まなきゃいけない僕ら。全部、ミネラルウォーターなんて高くなっちゃいますからね。
大体、チベットの物価は中国のほかのエリアより高いと思う。売っているもののほぼ全てを中国のほかの地方から運んできているからだ。
チベットには工場とかはみない。農作物も売りに出すほど取れないんじゃないかと思う。貧しい大地なのだ。
何にもないところにインフラや人を送り込む投資をしている中国はすごい。金額も相当なものだろうし、気合が入ってる。
占領するっていうのは中途半端な覚悟ではできないのかもね。

ギャンツェにはチベット仏教のお寺がある。パンコル・チョーデ(白居寺)
広い境内に僧坊やお寺が祭られています。

チベット仏教には欠かせないマニ車もあります。
ツアーの一行はみんなマニ車をぐるぐる回しながら進みます。

これは、大きな大きなストゥーパ、パンコル・チョルデン。白居寺の目玉です。
お寺自体は山に囲まれているんだけど、このパンコル・チョルデンは青空を突き刺すようにそびえていたのが印象的でした。

途中にはいくつも小部屋があって、仏像や阿修羅、羅漢などが祭られています。
部屋の中はヤクバターの香りでいっぱいです。
部屋の中には仏像以外にも、恐ろしげな神様の像が!
下を見ていると、チベット人の巡礼者が歩いていました。
前掛けをしている女性のようです。手に小さいマニ車を持ってくるくる回しながらお祈りしています。
パンコル・チョルデンの上のほうにある目!
ネパールでよく見かけた目です。ブッダの目で全てを見通しているそうです。
優しいような、恐ろしいような、不思議なデザインでいつも見入ってしまいます。
なんとカーマスートラの壁画もありました。あれってヒンディー教じゃないのかな?
同じツアーのカナダ人女子がカーマスートラの壁画を見つけて大興奮!
盛んに調べて、「Oh!Same Position, Oh! This is different position!」と連発。
聞いてる僕らが恥ずかしくなってしまいました。

チベット仏教は比較的新しい時代(11世紀ぐらい)にネパールと中国の両方から輸入されたそうです。
ネパールの仏教はヒンディーの影響を受けているので、チベットでもごっちゃになっているみたいなんです。
ガネーシャの壁画もありました。パンコル・チョルテンからの眺めは最高。なんせ空が青いんです。
ずーっと広がる乾いた大地と山々には雲の影が映っています。
パンコル・チョルテンを降りた後、本堂の右側にあるなんか恐ろしげな太鼓の音がする場所に入ってみました。
なんとそこは「地獄」を表現した場所らしい。
けいじもゆきも雰囲気と暗さとお経&太鼓にビビリまくり。あんなに怖い目にあったのは久しぶりです。
↑こんな骸骨がいっぱい!
外に出て空気を吸うとちょっと安心します。地獄を表すのはいいけどもうちょっと救いのあるものにして欲しい。怖すぎです。

ホテルの屋上(っていっても3階建)から街を見るとギャンツェ・ゾンの雄姿が!写真左側の山上です。
このギャンツェ・ゾンには19世紀にチベット軍VSイギリス軍の戦いがあったそうです。こんなところまでイギリス人が来てたとは!!さすが大英帝国っていうか高山病大丈夫だったのかな?
ネパールのグルカ兵を連れてきてたのかな?
ちなみに、そのときのイギリス人指揮官は「ヤングハズバンド大佐」直訳すれば「若い夫」!

そんなバカ話はともかく、晩御飯も中華です。
早速、ホテル近くのお店を探していると「夫婦胚片」というレストランが。
レストランの窓には能書きが中国語で書いてあります。

僕らの漢字能力を150%働かせて解読したところ、胚片とは何かの内臓で、それをよーく洗って煮込んだものがウリらしい。これを食べると美肌やらガンやら、とにかく健康にいいのだ!

念入りに「胚片はよく洗ってあるので安全」ともある。

なんか中華っぽいので入って注文。
胚片だけだと心配なので普通のナス炒めも頼んでおきました。

鍋に入って出てきたのは↓

きのこと多分鶏の内臓の煮込み。期待通り身体も暖まってうまいです。
ただ、鍋に入っている割には暑くないんです。残念。
ナスいためもピリカラでOK。長いナスを使ってるようで野菜の味がしっかりしています。
こういう味ってインドじゃ食べれないから素敵。
中華は美味しいよ。ごはんも食べて58元(870円)

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