震えながらトイレをして、凍るような水で手と顔を洗います。
ふと顔を上げると、快晴!!やった。エベレストが見れるかも!
朝ごはんを済ませていざ出発です。
走り出してすぐ、チェックポイントがあります。
チベットでは人の通行が制限されています。
ちょいちょい検問所があってパスポートとビザをチェックされます。
待ってると地元のチベット人がヤクの放牧に出かけるようです。
この寒いのに同乗のイアン(米)はわざわざ降りて写真を撮っています。
段々わかってきたのですが、このイアンはいい写真を撮ることへの気合が違うんです。
そんなことはともかく出発です。
今日は快晴!チベットの景色は本当に絶景です。青い空と薄茶の大地に山!
その中を黒い道路が貫きます。ちょっと休憩中にもこの景色!
僕らははしゃぎまくりですが、ここは高度4000~5000メートルぐらい。
空気が薄いので、少し歩くだけでぜーはーです。
僕らが乗ってるランドクルーザー(TOYOTA製)、後ろにチラッと移ってるのがマックス君(英)。彼もわずか18歳です。
日本でもランクルなんてよく見かけますが、チベットの山の方は普通の車は走っていません。
全部、ランクルか大型車です。そして、ランクルの実力を見たのはこの後。
峠に差し掛かると、ガタガタ道を外れて一気に峠の頂上を目指してまっすぐ直登(!)を開始!
道路でもなんでもない場所を5台のランクルが走り抜けます。これはほんとテレビCMだよ。
計5台のランクルですが、僕らの運転手はスピード狂らしく、どんどん・・どんどんん・・どんどん他の車を追い抜いていく~~怖い~揺れる~かっこい~~!
そう、ランクルは都会なんかじゃ乗っちゃいけません!こういう自然が激しいところで乗らな!と言い合っているうちに峠に到着。
チベットでは峠には大体タルチョ(紐で繋がった旗)がはためいています。その向こうには雪をかぶったヒマラヤ山脈。僕らはあれを越えてきたんです。(バスでだけどね)
Oh!ピヨちゃんも僕らの興奮につられて、やっぱり大興奮。ピヨちゃんもベトナムから思えば遠くに来たもんです!
今日は晴れていればエベレストが見られるのです。
エベレストベースキャンプの近くの街、ティンリーへGo!そして、見えちゃいましたエベレスト!
写真だとわかりにくいのが残念ですが、けいじの右肩上のちょこっと出てる頂がそれです!
感動!あれが世界最高峰!
エベレストを見ながら大騒ぎしていると、地元のチベット族の人が通り過ぎて行きました。
こんな厳しい大地に住んでいるんですね。人間ってすごい。。この辺では馬車が現役です。
ティンリーではお昼ご飯。
中華に飢えてる僕らは、チャーハンと牛肉麺。チベット人のお店なので微妙な味で少しがっかり。!
↑村の食堂はこんな感じ。他のツアー客と一緒にご飯です。
欧米系の彼らは中華とチベット料理の場合何を注文すればいいかかなり苦戦していました。
その点、僕らは漢字が読めるし、中華料理はなんとなくわかるので安心です。
この機械なんだかわかりますか?
これは湯沸かし器です。
下にある反射板で日光を鍋の裏側に集中して反射させます。すると、お鍋がぐつぐつ沸いてくるんです。
高原の乾いた空気と強い直射日光があれば可能なんだって。
チベットでは結構一般的でどこの家庭にもあるようです。
写真に出てくるこのお鍋は1分もしないうちにぐらぐら沸いていました!恐るべし。しかもエコ!
右に写っている帽子の人は同じツアーのトーマス君(オーストリア人)。
ひげ+帽子がトレードマークでちょっと変わった人。僕らと仲良しになりました。
チベットの馬はちょっと小ぶりです。
でも、4000mのところでも元気に働いているんだから偉い馬です。
ぼくらはゆっくり歩くことしかできません。
午後、再出発して再びタルチョはためく峠へ。
5248mのラクパ・ラ峠です。
この辺からけいじは段々息苦しくなって、頭も痛くなってきました。高山病?
でも、写真のときは笑顔です!
3時ごろにラツェ(4012m)到着。
けいじはちょっと耐えられなくなり、ふらふらしながら、荷物を引きずってベッドに倒れこんでしまいます。きつい。。。
頭が痛くて、息苦しい、だるい~~うーん。
そのまま、外に出れず朝までひたすら寝て、お茶を飲んでました。
ネパールで買ったチョコパイの甘さが身にしみます。
持ってる非常用日本食のお味噌汁を飲みます。身体中に染み渡る。
体の調子が悪いと気まで弱くなってきます。。。
チベットでは水分を1日4リットル(!)取りなさいといわれています。
高山病は予防法がなくて、わかっているのは水分を多めに取るとかかりにくいし、もし高山病にかかっても軽症で済むらしい。
この宿は本当はドミトリー3人部屋なんですが、けいじがぶっ倒れてたのを見て、他の人は遠慮したみたい。けいじとゆきが独占して使ってます!
ツイてるけど、他の皆さんに若干申し訳ない気がする・・・すまないねぇ。
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