2009年12月22日

アウシュビッツ 7/18@クラコフ

アウシュビッツ収容所。

そう、第二次大戦中にナチスがガス室で大量虐殺を行っていた悪名高い場所です。どうしようか迷ったんですが行くことにしました。
怖いな~。

クラコフ駅の横にあるバスターミナルからバスに乗ります。往復で1人20ズロータ(600円)。大きめのバスですがほぼ満員です。9割がアウシュビッツに行く観光客で、僕らよりも若そうな人ばかり。
バスは路線バスも兼ねていて、地元の人を乗せたり下ろしたりしながらアウシュビッツへ。1時間半ぐらいですが、リアルにアウシュビッツが近づいてきて怖い。。。

バスの終点が収容所のエントランス前です。入場料はフリー。館内の説明版は英語・ポーランド語・ドイツ語以外にヘブライ語も併記されています。
やっぱりイスラエルからの人が多いんだろうな。

ボードには1,300,000人がアウシュビッツに収容されたとあります。1,100,000人のユダヤ人。140,000-150,000人のポーランド人。23,000人のロマ(ジプシー)。15,000人のソビエト人捕虜。その他に25,000人が収容されていたそうです。ものすごい人の数です。
アウシュビッツの中は広い。当時の建物がそのまま復元されている。
この煙突がある半地下の建物は死体を焼く焼却炉。何人の死体を焼いたんだろうか。。。
展示を見てるうちにけいじも
ゆきも無口になる。人間は酷いことをする。本当に無茶苦茶だ。ガス室も見た、、、殺された人のメガネ、靴、髪の毛。。。

本当にこれは「強制収容所」って日本語表記になるけど、「大量殺人工場」って方が正しい。収容することよりも、いかに効率よく殺すかに重点が置かれてる。

忘れちゃいけないのは、これがドイツ人、ナチスがやっただけじゃなくて、日本も戦争で同じようなことをやってる。日本やらドイツ以外にも、戦争が起きればこういう虐殺は起きている。今も。
第2次大戦は70~65年ぐらい前だ。
もう、歴史の教科書に載ってるけど、「歴史」にしちゃいけないな。現実に、もっと身近に考えないといけないな。だって、人が100万人以上殺されてるんだぜ。普通じゃない。

アウシュビッツ収容所は2つに別れている。
アウシュビッツⅠとⅡ(ビルケナウ)だ。

シャトルバスでビルケナウへ。移動しているうちに雨が降ってきた。
2人とも歩く。
ビルケナウの入口には線路がある。収容される人を載せた貨物列車用だ。
ビルケナウには引き込み線路とホームがある。どこかで写真を見たことがある。
このホームで運ばれてきた人は「選別」される。
片方は労働力として働かされる。入所後平均して3ヶ月で死ぬ。
片方は労働力としてみなされず、そのままガス室行き。死ぬ。

現代も残っている選別が行われた場所。
選別が行われている写真もありました。
胸が詰まる。
雨が降ってきて、風も吹いてきた。夏とは思えないぐらい寒い。。。

ビルケナウから戻りのシャトルバスが終わってから2-3キロ歩いてアウシュビッツⅠまで戻る。
収容された人もこんな風に歩いて外に出たかっただろうな。

無事、バスに乗ってクラコフに戻る。
アメはきつくなって雷もすごい。。明日は大丈夫かな。。。

晩メシはクラコフの安いレストランで。
ポーランド風スープ(しょっぱいけど、ベーコンとソーセージ入り)
カツレツ(外はカリッ、中はジューシー!)。ビーフストロガノフ。ラビオリ(ポーランド風水餃子)→お肉がおいしい。肉汁あふれる!
みんな、冷えた身体を暖めてくれる。「収容所の中で、温かいスープ飲みたいなって思ったのかな」ってゆきが言ってた。そうだろうな。寒かっただろうな。
僕らはいい時代に、いい国に生まれたな。

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