2009年7月30日

チベット7日目 激しい問答 4/27 inラサ

今日はラサのお寺巡りです。
チベットの観光名所は美しい自然かチベット仏教のお寺しかありません。
ちょっとお寺は満腹気味なんですが、ツアーなんで仕方ありません。

午前中はデプン寺へ。
山肌にはブッダが描かれています。手前にはたくさんのマニ車
ここのマニ車はいろんなタイプがありました。
水で回るタイプ。

人の大きさもある大きなタイプ
デプン寺は全盛期には1万人を越えるお坊さんが修行していたそうですが、中国の文化大革命の際に破壊されたそうです。それでも4-500人のお坊さんが修行しているそうです。

お寺の境内には数十の建物が立ち並びます。かなりの数を見たので逆に印象が薄くなってしまった。。。あんまりどれがどうだか覚えてないんです。。
印象的だったのが、1万人分の食事を作っていた料理場。
大きな大きな釜がありました。今でもその料理場を使っているんですが、ほんのちょっとだけ。
文化大革命の激しさを感じました。

境内にはストゥーパもあります。その周りにはマニ車もたくさん
デプン寺からラサ市内に戻っていったん解散。
ちょっと時間が空いたので歩いていける少昭寺へ。

参堂には中国軍が立っていて、観光客は入っちゃいけないようだったけど、中国人の振りしてはいっちゃいました。
すると、そこは完全なチベット人地区で中国人は極少数。
チベット人たちが行きかっていますが、やたらと警察や軍がうろうろしています。とてもカメラを出して撮影する雰囲気ではありません。
少昭寺までいったものの軍隊の数は増える一方。びびって帰って来ました。

恐ろしい。こんな空気の中では生活するのはしんどいよ。

驚きながら、ホテルの近くの食堂でお食事。
ホイコーローチャーハン。
辛いスープギョーザ。辛いの苦手なけいじはその熱さと辛さに参ってしまいました。。。
焼そば。
ちょっと全体的に濃い目でした。これで、21元(315円)
地元の人が多いエリアで、みんなお茶を飲みながら食事しています。
これが中国風なんでしょうか。僕らのテーブルにもどんどんお茶(ただ!)を持ってきてくれました。


満腹してホテルで昼寝。
やっぱり高度が高いからか疲れやすく、よく寝てしまいます。

ちなみにホテルの中庭はこんなに素敵。ゆきもお気に入りです。


午後は、お坊さん同士の問答修行で有名なセラ寺へ。
この問答修行、日本の禅問答をイメージしていくと全然違う!

↓こんな風にお庭に数人がグループを作り、一人が立ってリズムを取るように手を「スパーン!」と打ち鳴らしながら何事かを言うのだ。
それに対して、座っているお坊さんが何事かを答える。これの繰り返し。
問答が白熱してくると、こんなつかみ合いになったりします。熱い!
お坊さんにはおじいちゃんから中学生ぐらいの子供までいろんな年齢に別れています。
セラ寺はかなり活発に活動しているらしく、お坊さんの数も多いようです。
ゆき曰く「これから夫婦喧嘩もこの方式でやろう」とのこと。
近所迷惑この上ないです。。。

同じツアーの欧米人たちもとても興味深げに見ていました。そして、いつものように質問されます。
「日本の禅問答と違うよ」と教えてあげると、「では、禅問答とはどんなものなのだ?」

そんなこと英語で説明できません。日本語でも無理だよ~~。

セラ寺には11面観音が有名なのですが、参拝しているチベット人がたくさん集まっている小部屋がありました。女性ばっかり個別にお坊さんにお祈りをしてもらっています。
よくわからないなりに僕らもお祈りしてもらいました。ガイドに聞くととても有名な馬頭観音で子宝の仏様でチベット中で人気があるんだとか。
 
お祈りのときにお布施をしたら、首にカタ(白い布)を掛けてくれて、聖なるお米をくれました。
なんだか得した気分。

帰ろうとすると、まだお庭から声と「スパーン」って音が!
まだ問答修行が続いていたようです。

彼らは何を問答しているんでしょうか?政治と宗教が一緒だった時代は政治についても問答していたそうです。今は当然禁止されているはずで。。。
彼らは中国人や観光客である我々をどう思っているんでしょうか。

夜はツアー参加者みんなでお食事に行こうとなりました。
無難にガイドブックに載っているチベット料理屋さんです。

レストランに行く途中、ジョカンの前を通ると今日もたくさんの人がお祈りをしていました。
五体投地でお祈りしている人が大半です。

日本人も昔は熱心にお祈りしていたんでしょうか。
今は無宗教で、初詣ぐらいしか神社やお寺に行きませんが、、、

レストランではなぜか欧米系の人たちはベジタリアンメニューをオーダー。お寺参りしていたらちょっと宗教的になるんでしょうか?

そんな空気を読まずにけいじはヤクステーキを注文。
ツアーメンバーで一番熱心にお祈りしてたのに。。。まあ、いっか
ゆきはライスペーパーにくるむレストラン名物料理をオーダー。
あんまり美味しくなかったようです。
チベットに入ってから一番体調がよかった夜なので、ビールを飲みます。
ビールの後には同じ車に乗ってたマックス君がカメラ目線です。
お年寄り達はホテルに帰って、若手だけでもう1軒飲みに行きます。
久しく行ってない飲み会みたい!
二次会ではいろいろ話したのですが、日本人の宗教観についても話題になりました。

日本人のベースは仏教と神道のミックスだけど、僕らの結婚式は教会でキリスト教の牧師さんにやってもらったというと、欧米人には理解ができないようでした。
僕らも説明が難しい!ん~。僕らは何を信仰しているんだろう。。。
ただ、飲んでいたのはアメリカ人、イギリス人、オーストリア人、日本人だったのですが、日本人がモテる理由がなんとなくわかりました。
「話を聞く」のが上手なのです。
彼らはみんな自分の話をしたがります。日本人は聞き上手で、「それでそれで?」「なるほど!すごいね!その後どうしたの?」と話を上手に聞いてあげます。
そして、「なるほど、それは面白いね」って最後まで聞いてあげて反論しません。
彼らは相手の話の途中や、話が終わった後に「なるほど、でも僕はこう思う」とか「いやいや!僕は~~~」と否定したり、自分の話しに持って行こうとします。
人間誰でも自分を肯定されるのが好きなんで、自然と自分を肯定してくれる日本人が好きになるのかな~?と思った飲み会でした。
ホテルにみんなで帰る途中、ポタラ宮がライトアップされていました。
写真を撮っているとどこからか警察が出てきて、「写真は禁止!」
いつも誰かが見ている管理されている街なのです。

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