2009年8月28日

アジャンター石窟 5/19@アウランガーバード

インドが誇る石窟寺院のアジャンター石窟へ行きます。
朝からちょっとテンション高め。

朝ごはんはバンガロールで食べて以来けいじお気に入りのウタパとプーリーです。
朝からカレーの生活にも慣れてしまいました。
身体からもカレー臭がしてる気がする。

そんなことはともかく、今日は州観光局主催のツアーなんです。
アジャンターはアウランガーバードからバスで2時間以上かかるんで、路線バスで行くのはちょっとしんどいかな。。

到着したアジャンター石窟は想像してたよりも大規模で、驚きのものでした。
Oh!ぴよちゃんの後ろに見える黒い崖。
よーく見ると四角い人工的な入り口がたくさんあります。

これがアジャンター石窟!
なんでも、1815年に虎刈り中のイギリス人が見つけたそうです。
それまでは地元の人からも石窟の存在は忘れられていたんだとか。

アジャンター石窟は紀元前1世紀から中断時期を挟んで6世紀中ごろまでに作られた仏教の寺院なんです。ここの見どころは「壁画」
1500年以上昔に描かれた壁画がそのまま残っているんです。
しかも、アジャンターは僕らのなじみのある仏教です。
今はインドの主要宗教はヒンディー教ですが、仏教発祥の地で、昔は仏教も主要宗教だったんです。
仏画だけでなく、装飾のお花も描かれています。
牛も!インドでどの宗教も牛とは切り離せないんでしょうか?

壁だけでなく天井にもびっしり、、、

そして、一番奥にはありがたいブッタ像も。
正直、学術的価値ってのは僕らにはわかりません。
でも、自分達と同じ人間が岩をせっせと掘り抜いて、中にお寺を作ったっていう行為に感動します。
よくやったね~。って。偉い!
僕ら日本人は木でお寺を作ります。石や山を掘り抜くってのは考え方自体がちょっと違うような。
何年かかったんだろうな~
洞窟には数タイプがあって、僧侶が生活していたらしい簡素なものや、後の時代の洞窟とは思えない出来の寺院もあります。奥にはストゥーパとブッダ像。
中には掘っている途中で放棄された石窟もあります。
下のほうを見ると、ものの見事に鑿(ノミ)の痕跡が一つ一つ残っています。
まずはノミで大まかに掘って、それから表面をちょっとづつ削ってすべすべに仕上げるんです。
どれだけの年月がかかるのか本当に想像がつかない。。。

掘削機なんてないから、全部手作業。。。すごい。
仕上げるとこんな入り口ができたり、
こんな仏像になるんです。全部手作業で岩を掘り抜くんです。
ん~~。ゆきと2人ですごいね~~ってうなってしまいました。
恐るべしインド。

アジャンターでこれならば、岩山をくりぬいたという明日のエローラ石窟を見たら気絶しちゃうんじゃないかな。。。

↓こんな楽器を弾いてる神様もいます。
↓これは変り種の壁画で、壁に描かれている女性の首飾りだけ絵じゃなくて「本物の真珠」なんです。
写真ではわかりづらいですが、懐中電灯に照らされて、真珠が白く輝いています。
ガイドさんが守衛さんにお金をちょっとつかませると、懐中電灯で照らしてくれます。
インドらしい!
こういう大きな石窟になるとブッタの涅槃像もあります。

一通り見終わるとガイドさんから解放されて、お食事タイム。
ガイドさんから、「ここはまずい」といわれていましたが、確かに不味かったです。1品だけ頼んでよかった。
暑い中、観光しているのでのどが渇きます。
左がゆきお気に入りで、インドにいる間ずっと飲んでいたリムカ。1本10ルピー(20円)ぐらいです。
食事をしながら考えたのですが、1815年にトラ狩りをしていたらしいけど、2009年の現在、アジャンター周辺は木や藪があるぐらいでとてもトラが生活できる環境ではありません。

ってことは、最近200年ぐらいで砂漠化が進んで、こんな乾燥したんでしょうか?
ガイドさんに聞くと、「たぶんそうだろう」

砂漠化って話で聞くだけだったけど、なんだか変なところで実感してしまった。
夕方にやっとアウランガーバードに戻ってきました。
お疲れの僕らはお食事+ビール。暑いんですよ本当に。
カジュラーホという名前のビールが!
ちょっとエッチな感じがしますが、まあ普通の味でした。
頼んだ料理は見た目まずそうなんですが、実は辛さ控えめで美味しいのです。
アウランガーバードに来てから食事運がよくなって気がします!

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