シルクロードの中心都市であり、中央アジア~中国、インドまで攻めていったティムール帝国の都なのだ。
なんせティムールはウズベキスタンの英雄。
モンゴル人の末裔らしいけど、イスラム教徒で今のウズベク人に近くて尊敬されやすいんだと思う。
ちなみに、インドを統一したムガル朝の始祖バーブルはティムールの子孫でウズベキスタン出身。
イメージであまりつながらないインドと中央アジアは意外と近いんです。
そして、チンギス・ハンは本当に世界史を変えた人なんです。
彼が遠征しなけりゃティムールもいないし、ムガル帝国もないし、ヨーロッパまでモンゴル人が行くこともなかったはず。
宿からサマルカンド観光のハイライト、レジスタン広場へ!
広場に入るだけでお金を取られるんですが、知らずに横からちょこって入ってみました。
こんなに青い!
青タイルが空に映えるマドラサ(イスラム神学校)が3つ。
お互いに競い合うように向かい合って立っている。
青い空に青タイル、土色の壁。笑っちゃうぐらい綺麗で、合成写真?ってぐらいちょっとシュールな感じ。
僕らは特にいいカメラを持っているわけではないんですが、こんな美しい写真が撮れちゃいます!
イスラム建築は装飾が少ない分、形が本当に美しい。
Oh!ピヨちゃんも大興奮です。
それぞれのマドラサは中にも入れます。
緑がまぶしい正方形の中庭があって、それを取り囲む形で小部屋がたくさん。
「コンニチワ」の声がかなりかかります。ウズベキスタンでは日本人は相当にいいお客さんらしい。
中央アジアには年配の方のツアー客が多いのだ。
どうも井上靖とかのシルクロード物の本を読んだりした世代らしい。
僕も「蒼き狼」大好きです。
ポストカードを買って、休憩の合間に手紙を書きます。
ロンリープラネット2004年度版には「ウズベキスタンの郵便事情はひどい。100通送って数通届くぐらいだ」
確かに、ポストはないし、郵便局の車やバイクも街で全く見かけません。
なので、試しに送ってみることにしました。
日本でウズベキスタンからの手紙を受け取ったら嬉しいはずなのだ。
手紙を書き終え、近くのビビハニモスクも覗いていきます。
昨日レジスタン広場だと勘違いした場所です。
巨大な門が目印でそれもそのはず、ここはかつてイスラム最大のモスクだったそう。
ビビハニムというのはティムールの寵愛したお妃で、伝説では彼女がティムールの戦いからの凱旋に間に合うように巨大なモスクを大急ぎで作らせようとしたのだ。
ところがその当代一の美男建築家がビビハニムに惚れていて、「どうしてもキスをさせてほしい。この願いが叶わなければ仕事がまったく進まない。」と度々懇願した。
結局ビビハニムは折れ、仕方なく一度だけその頬にキスを許してしまう。
しかし凱旋したティムールは、ビビハニムの頬にキスの跡を見つけ激怒、建築家を死刑にし、ビビハニムもモスクのミナレットから突き落とされてしまったという・・・。
哀れビビハニム・・・しかしその建築家がイケメンでなかったらどうなってたかねぇ。
結局その突貫工事が祟って、完成直後からモスク内部のレンガの落下が始まり、礼拝所としては使われなり、さらに19世紀の地震で壊滅。今綺麗なのは修復された外観のみ。
また女性が中庭にある書見台をくぐると子供がたくさんできるそう。
くぐってみるゆき↓
後で調べたらこの周りを3回まわると願い事が叶うというのもあるらしい。
ここのおみやげやさんは適当です。
商品を並べて、後は日陰でおしゃべりしています。
観光客が来ても別に何にもしない。
何か買いたくても自分で店番を探して、呼ばなくてはいけないのだ。
どうもウズベク人はあんまり商才がないらしい。インド人と比べてしまうからかな?
シルクロードの交易で儲けていたはずなのに。。。
市場で遅めのお昼ご飯。肉にマントウにスープ。
肉が美味しくてもりもり食べちゃいます。
これだけ食べて12,000スム(800円)。ちょっと高いなと思った。。
少しぼられてるかもしれない。この市場には観光客向けにぼってくる人もいる。
サマルカンドのもう一つの目玉。
ティムール朝歴代の王のお墓を見に行く。
これがまた青くていい!けいじはかなり興奮してしまいました。
これまで見たものとは種類が違うんです。中央アジアっぽい!!!
少し小ぶりなお墓が立ち並びます。
全部青いタイルで装飾されています。いいね~~。
ここでは大学受験を控えているというウズベク人の青年に英語で話しかけられた。
英語の練習が出来る!と彼はとても嬉しそうにいろいろ教えてくれる。
ここの入口から最初の廟までの階段を、登るときと下るときとで数えて、
その数が一致していればその人は善い人、違っていたら行いの悪い人らしい。
(行きと帰りで数えたらけいじは見事数が一致。ゆきは・・・合わずに憤慨していた。笑)
ウズベキスタンでは大学受験でも金持ちの親が賄賂を使ってカンニングや替え玉受験させるのが横行してるらしい。
そんなのはいけないんだ!と彼は怒っていた。そうだ、その通りだ。
僕の家はお金がないから一生懸命勉強しないといけない、
でもウズベキスタンのそういう大学の現状にはがっかりだからモスクワの大学に行きたい、
お兄さんはイギリスの大学がいいんじゃないかと言っている、ということも言っていた。
ウズベキスタン、これからどんどん良くなってほしいと思う。
僕のおうちにおいでよと招いてくれた彼の誘いを、疲れていたので丁重にお断りし、
晩御飯は市場でトマトを、ホテルの近くでビールとお菓子を買って帰る。
ホテルで飲んでたらあっという間に寝てしまった。
ビールは1本1100スム(70円)。安い!
おまけ1
市場ではいつもの通りウズベクパンをたくさん売っています。
ウズベクでは毎日、毎食このパンです。
最近ちょっと飽きてきたかも。。。
おまけ2
サマルカンドはウズベキスタンらしくどこでも人影が薄いです。
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